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TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

アメリカで英語を教える(上級クラス第2回)Philadelphia

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PEDAL@GSE - PEDAL@GSE Classes

今週のPEDALのテーマはフィラデルフィア。写真は Philadelphia City Hall 市庁舎。今週の上級クラスの2時間の授業構成は以下の通り。

 

1. Positives and Negatives of Living in Philly (Introduction)
2. Three Steps for Expressing an Opinion (Meaning-focused Input, Language-focused Learning)
3. Categorizing Agreeing/Disagreeing Phrases (Meaning-focused Input, Language-focused Learning)
4. Four Corners Discussion (Meaning-focused Output)
5. Debate Preparation (Meaning-focused Output)
6. Debate (Meaning-focused Output)

 

1. Positives and Negatives of Living in Philly (Introduction)

生徒にワークシートを配布する。ワークシートの項目に従い、フィラデルフィアに住む良い点と悪い点をそれぞれ書き出す。さらに、自分の出身地についても同じことを行う。生徒は4〜5人のグループになり、それぞれの意見を発表し合う。終了後、クラス全体で共有する。

 

2. Three Steps for Expressing an Opinion (Meaning-focused Input, Language-focused Learning)

パワーポイントを用い、意見を述べる3ステップを説明する。1 Opening phrase, 2 State your opinion, 3 Give reasons or evidence の3ステップを導入し、生徒とのインタラクションを通じ、異なる表現を生徒から引き出す。その後、一般論を述べる時の表現についても引き出す。フィラデルフィアの2枚の写真(大雪と交通渋滞)を表示し、それらを例として生徒に自分の意見を述べさせる。生徒はペアで練習する。

 

3. Categorizing Agreeing/Disagreeing Phrases (Meaning-focused Input, Language-focused Learning)

生徒にワークシートを配布する。ワークシートには、Strongly agree, Agree, Disagree, Strongly disagree の4項目があり、それぞれの意見の場合にどのような表現が考えられるか思いつくだけ書き出す。パワーポイントで20種類の表現を表示し、生徒はペアになりそれぞれの表現を4つのうちどこにカテゴライズするか話し合い、ワークシートに書き込む。パワーポイントで正解を表示し、強すぎて失礼な表現になりがちなものについてクラス全体で共有する。

 

4. Four Corners Discussion (Meaning-focused Output)

教室の4か所に、Strongly agree, Agree, Disagree, Strongly disagree と書かれた紙をそれぞれ張る。パワーポイントでディスカッションのテーマを表示し、生徒はその内容に対する自分の意見と最も近いところに移動する。移動先で同じ意見をもつ者同士で意見交換し考えを深める。終了後全体でディスカッションする。テーマは5つ用意し、それぞれについて5分ほどディスカッションを行った。5つのテーマは以下の通り。
・Philadelphia is a beautiful city.
・Crime is a problem in Philadelphia.
・Local people in Philadelphia are friendly.
・Philadelphia is a good place to raise a family.
・SEPTA public transportation is good.

 

5. Debate Preparation (Meaning-focused Output)

ディベートの手順を説明する。今回は1st speech, 2nd speech, question, rebuttal, summary という手順にした。生徒を2つのグループに分け、片方に賛成の役割、もう一方に反対の役割を与えた。テーマは Living in a big city, like Philadelphia, is better than living in the countryside or a small town. (大都市に住む方が田舎に住むより良い)にした。ワークシートを配布し、ディベートの手順と項目に従いグループで話し合いながら意見をまとめる。

 

6. Debate (Meaning-focused Output)

準備した内容に沿ってディベートを行う。ファシリテーターは終了後フィードバックを与える。

 

 

休職している日本の現任校でも授業内でディベートを行ったり、他校を招いて即興ディベート交流会を行ったりしているが、今回の授業では新たな発見があった。グループ内で協力しながら話し合いを進めていると、英語上級者が他のグループメイトを実によく助け、さらに実際のディベートの場では上級者ほど前面に出ず他のメンバーに話す機会を譲り、そのためのサポートをしているのだ。

ディベートの話題は定番のものではあったが、経済活動や精神的豊かさ等の抽象的な話題を交えて話し合う際、英語力の差で理解に食い違いが生じてしまう。そこで上級者は中級者に対しシンプルな英語を用い言葉を尽くして説明し、発表の場ではサポートに回っていた。これは中級者にとって勉強になるだけではなく、上級者にとっても、考えを整理した上で説明し、パラフレーズすることは英語力アップにつながる。

グループワークは、1足す1は必ずしも2ではなく、それ以上の効果をもたらしてくれることを実感すると同時に、英語上級者がさらに次のステップに進む手助けをするための具体的手法をもっと身につけなければならないと思った。

 

 

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