TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

アメリカで英語を教える(上級クラス第3回)Food

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PEDAL@GSE - PEDAL@GSE Classes

今週のPEDAL@GSEのテーマは定番中の定番であるFood。上級クラスの2時間の構成は以下の通り。

1. Discussion Questions (Introduction)
2. Traditional Food (Meaning-focused Output)
3. Favorite Foods (Meaning-focused Output)
4. Restaurant Dialogues (Meaning-focused Input)
5. Modals (Language-focused Learning)
6. Creating Dialogues (Meaning-focused Output, Fluency Developement)

 

1. Discussion Questions (Introduction)

生徒は3〜4人グループになる。パワーポイントでディスカッションの質問を複数表示し、それらについて情報交換し合う。質問内容は、フィラデルフィアの美味しいレストラン、チップの割合、これまでに食べたことのある変わった食べ物など。

2. Traditional Food (Meaning-focused Output)

生徒は3人グループになる。生徒それぞれにワークシートを配布する。ワークシートには、クリスマス、サンクスギビング、独立記念日等のアメリカの記念日が書かれており、生徒はそれぞれの記念日にアメリカで食べる伝統的な食べ物は何か話し合い、ワークシートに記入する。終了後、全体で共有する。続けて、生徒のそれぞれの出身国の伝統的な食べ物について記入させる。ワークシートの裏に「記念日」「食べ物」の項目が複数印刷されており、生徒はそれに従って自国の食べ物について記入する。終了後グループ内でし、その後全体で共有する。

3. Favorite Foods (Meaning-focused Output)

生徒に新たなワークシートを配布する。ワークシートには、好きな料理の材料、味、どんな時に食べるか等の項目が印刷されている。生徒はワークシートに従って自分の好きな食べ物について書く。生徒を5人グループに分ける。生徒はそれぞれの好きな料理について説明し、どの料理が最も美味しそうかグループ内で1位の生徒を決定する。1位になった生徒は好きな料理についてクラス全体に説明する。

4. Restaurant Dialogues (Meaning-focused Input)

ファシリテーターはレストランでの対話を2種類デモンストレーションする。対話状況は、注文したものと違うものが出された場合と、ワインのおすすめを尋ねる場合。丁寧だが徐々に強い要求をする状況と、丁寧で礼儀正しい表現から最終的に怒ってしまい高圧的で失礼な態度になる状況の2種類を作成した。生徒はそのモデル対話を聞き、どのような表現が用いられているか、そしてその意図と効果について話し合う。終了後、モデル対話の印刷されているシートを配布し、生徒は丁寧さを表す表現に印を付ける。

5. Modals (Language-focused Learning)

直接的な表現を避け丁寧さを表す英語の使用について生徒に質問し、助動詞という答えを引き出し、9種類の助動詞を挙げさせる。クラス全体を2つのグループに分け、生徒はそれぞれのグループで9つの助動詞を direct 直接的〜 indirect 間接的の度合いに応じてランキングし、黒板に書く。パワーポイントを用い、全体で確認する。間接的な表現と丁寧さや礼儀正しさがどのように関連するか生徒に話し合わせる。

6. Creating Dialogues (Meaning-focused Output, Fluency Developement)

生徒はペアになる。各ペアにシナリオを配布し、生徒はそのシナリオに応じて対話を作成する。シナリオ内容は、「友人宅のパーティーにて、食物アレルギーがあるので食べ物の材料について尋ねる」「ポトラックパーティーに招待されたが、主催者に食べ物の好みについて尋ねる」「好みのうるさい友人との食事で、どのレストランにするか相談する」など。対話作成後、クラス全体で発表する。聞き手はそのシナリオ内容を答える。

 

 

食べ物の話題は万国共通で盛り上がる。一緒に食事をして仲を深めたり、お宅へのお呼ばれも多い。出身国がさまざまな生徒だからこそ、それぞれの国の定番料理を紹介し合うのは楽しい活動だったようだ。

 

写真はペンシルベニア大学のキャンパス内を横断する Locust Walk で、平日の休み時間は移動する学生であふれんばかりの殺伐とした光景になるが、早朝はこんなにのどか。都市部にある大学で、キャンパス内を電車もトロリーも民間バスもペン大のバスも走っている。University City と呼ばれるだけあり、299エーカーの敷地面積で、東京ドーム25個、東京ディズニーランド2個分くらいならしい。フィラデルフィア市内の最大の雇用がペンシルベニア大学関連だそうだ。

 

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