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TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

アメリカで英語を教える(上級クラス第5回)Transportation and Travel

アメリカで英語を教える

寒くもなく暑くもなく、外でランチしたり勉強したりするのに良い季節だ。ペン大にウヨウヨはびこるリス達も元気一杯駆け回っている。そんなある日、寮の裏でおしゃべりしながらのお昼時、リスがやってきて目の前でダラけた。

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お分かりだろうか。

拡大してみよう。

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リスも時には疲れるらしい。 

 

 

PEDAL@GSE - PEDAL@GSE Classes

今週のテーマはTransportation and Travel。2時間の授業構成は以下の通り。

1. Warm-up discussion (Introduction)
2. Video of an Airport Announcement (Meaning-focused Input)
3. Airport Vocaburary Guessing Game (Meaning-focused Input)
4. Student-created Announcements (Meaning-focused Output)
5. Adjective Order (Language-focused Learning)
6. Travel Brochures (Meaning-focused Output)
7. Choosing a Vacation Destination (Fluency Development)

1. Warm-up discussion (Introduction)

生徒はペアになり、旅行するならどこに行くか、なぜそこに行きたいのか、そこで何をするのか、誰と行きたいか、どうやって行くかについて話し合う。

2. Video of an Airport Announcement (Meaning-focused Input)

空港のアナウンスを2種類、それぞれ2回ずつ聞かせ、その内容をペアで話し合い確認する。全体で共有後再度聞かせる。アナウンスは英語教材用のものではなく、実際のアナウンスを用い、スピードも速く雑音もあり、音質も良くないものをあえて選ぶ。空港のアナウンスの聞き取りはなぜ難しいのか、どういう状況でリスニングが困難になるか生徒に発表させる。

3. Airport Vocaburary Guessing Game (Meaning-focused Input)

生徒はペアになる。空港に関する単語の書かれている単語カード20枚をセットにして各ペアに配布する。単語カードには、Tarmac, Concourse, Carrousel, Terminal, Baggage claim 等の空港で用いられる語とその簡単な定義が書かれている。ペアの片方がもう一方に語の意味を説明し、説明された方はその語を推測し当てる。知らない語のカードは別にしておく。終了後、全体で確認する。

4. Student-created Announcements (Meaning-focused Output)

生徒は新たなペアを作る。各ペアにフライトに関するトラブルのシナリオを2種類配布し、生徒はペアで、そのシナリオに応じたアナウンスを作成する。作成後、それらをクラス全体で口頭で発表し、聞き手はアナウンスの内容を聞き取り、全体で内容を確認する。

5. Adjective Order (Language-focused Learning)

生徒は3人グループになり、フィラデルフィア、ニューヨーク、自分の出身地のそれぞれを表す形容詞をできるだけ多く挙げ、黒板にそれぞれ書く。ファシリテーターはそれらの形容詞を複数用い、フィラデルフィアを表す文を作成するが、わざと形容詞の順番を不適切にして表す。パワーポイントを用いながら生徒とのインタラクションを通じ、複数の形容詞を重ねる場合の適切な順番について説明する。その後生徒をペアにし、各ペアに絵のカードを8枚ずつ配布する。カードには、フィラデルフィア名物のチーズステーキ、リバティベル等の絵が描かれている。それらの絵を複数の形容詞を用いて描写させる。例えば、a big, fatty, Philly cheesesteak といった具合だ。

6. Travel Brochures (Meaning-focused Output)

生徒にワークシートを配布する。ここまでに出てきた形容詞を用い、自分の出身地への旅行パンフレットを作成する。ワークシートには、観光スポット、歴史建造物、芸術、エンターテインメント、レストラン等の項目分けがされており、生徒はそれに従って形容詞を用いながらパンフレットを作成する。5日間の旅行にかかる費用の概算も記す。作成後、生徒はペアになり自分の旅行パンフレットの説明をする。

7. Choosing a Vacation Destination (Fluency Development)

先ほど作成した旅行パンフレットのワークシートを全員分教室中に張る。生徒を新しいペアにし、各ペアにそれぞれ異なる役割カードを配布する。役割カードには、「低予算で楽しいアクティビティのできる旅行がしたい大学生」「歴史と芸術の好きな老父婦」「お忍び旅行に出かける芸能人カップル」などそれぞれの役割が書かれており、生徒はその役割に従い、ワークシートすべてに目を通し最も適している旅行先を決定する。終了後、クラス全体で発表を行い、なぜその旅行先を選んだのか説明させる。

 

生徒は世界各地から来ており、それぞれの出身地について目を輝かせながら語る姿が印象的だった。日本で私はずっと高校生相手に授業を行ってきたが、こういった活動は、高校生よりもむしろ大人の方が向いている気がした。自分の出身地について言葉を尽くして伝えられる知識と経験を持ち合わせているからだ。そう考えると、英語で伝える力というのは、語学力だけではなく視野の広さや経験が大きく影響することを改めて実感する。

 

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