TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

アメリカで英語を教える(上級クラス第6回)Entertainment and Current Events

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PEDAL@GSE - PEDAL@GSE Classes

今週のPEDAL@GSEのテーマはEntertainment / Current Eventsで、2時間の授業構成は次の通り。

1. Two Truths and a Lie (Introduction)
2. Reported Speech (Language-focused Learning)
3. News Article Jigsaw Activity (Meaning-focused Input)
4. Telephone (Meaning-focused Output)
5. Four Corners Discussion (Fluency Development)
6. Entertainment in Philly (Wrap-up)

 

1. Two Truths and a Lie (Introduction)

生徒を4人グループにする。それぞれが自分のことや自分に最近起きた出来事について3つの文を作るが、そのうち2つは本当のことで、1つは嘘でなければならない。グループ内で順番に3つの文を発表し、どれが嘘か当てる。

2. Reported Speech (Language-focused Learning)

今週は間接話法をテーマとした。ファシリテーターによるモデル対話で導入し、パワーポイントを用いながら生徒とインタラクションを通じて説明した。

3. News Article Jigsaw Activity (Meaning-focused Input)

生徒はペアになり、アメリカのニュース、自分の出身国のニュース、興味のあるイベントについて質問し合う。その後生徒を3つのグループに分け、それぞれに異なるニュース記事ABCを配布する。記事には、X said: "...." や X says that .... や according to ... 等の、先ほど説明した reported speech と関連する表現が複数用いられている。生徒はそう言った表現にまず印を付け、その後 reported speech を用いて記事全体を要約する。グループ内で reported speech の表現の確認をし、その後要約を発表し合って内容を確認。その後3つのグループをバラバラにし、異なる記事ABCを読んだ生徒が一人ずつグループに入るようにクラス全体のグループを再編成する。新しいグループで、自分の読んだ記事を reported speech を用いて要約し発表する。3種類の記事は、「泣ける映画の効用」「観光客のイルカとの遊泳禁止」「ファッションモデルの給与の性差」を選択した。

4. Telephone (Meaning-focused Output)

生徒を4人グループに分ける。それぞれのグループに対話を配布する。最初の生徒がそれを読み、2番目の生徒に、他の人には聞こえないように口頭でその内容を伝える。2番目の生徒は3番目の生徒に、3番目の生徒は4番目の生徒に口頭で同様に伝える。4番目の生徒はその内容をグループ内で発表し、最初の生徒の話した内容と合致しているかどうかグループで確認する。これを1サイクルとし、生徒の順番を変え別の対話を用いて4回繰り返し、全員が1〜4番目のすべての順番を経験する。

5. Four Corners Discussion (Fluency Development)

strongly agree, agree, disagree, strongly disagree の4つの紙を教室の4か所に張る。クラス全体にディスカッションのテーマ(命題)を与え、生徒はそれに対する自分の考えに最も近いところに移動し、同じ意見をもつ者同士でディスカッションを行う。その後全体でディスカッションを行う。テーマは7つ用意し、生徒の様子と反応を見ながら5つその場で選択し、1つのテーマに5分ほどかける予定でいたが、最初の2つで思いがけず議論がヒートアップし話が止まらず、3つしかできなかった。使用した命題は次の3つ。
・The United States has effective gun control laws.
・The United Kingdom leaving the EU was a good idea.
・The influence of Western media and entertainment around the world hurts other cultures.

6. Entertainment in Philly (Wrap-up)

生徒は3〜4人グループになる。グループで、フィラデルフィアで面白そうなイベントや、行ってみて良かった場所について共有する。その後、reported speech を用いてクラス全体に発表させ、共有する。

 

 

最後のディスカッションはヒートアップし少しヒヤヒヤしたが興味深い議論だった。異なるバックグラウンドをもつからこその価値観のぶつかり合いがあり、その人の信条を議論から知ることができた。

英語指導者として、喧嘩腰にならない respectful な物言いや表現、英語上級者らしい、明快で洗練された議論になるように指導する道のりは険しいと思い知った。

 

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