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TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

アメリカで日本語チャット(第8回)詳細説明の難しさ

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今週末にボストンキャリアフォーラムがあり、日本語チャットの常連メンバーであるアメリカ人の生徒の一人が参加予定ということで、今週のチャットの前半はregistrationの方法や面接について語り合った。今日の参加者の多くが日本の大学に在籍したことがあるか、日本の会社に勤務経験があり、仕事の見つけ方や面接方法について話が盛り上がった。

前回は大統領選の日だったため選挙制度についてのチャットだったので、今回は趣向を変えてアクティビティを行った。チャットというより授業のようになってしまったが、しゃべり通しの1時間になり楽しんでもらえたのではないかと思う。

アクティビティ1 ロールプレイ

ペアになり片方が「大切なもの」をなくしてしまったという設定で、もう片方は警察官という設定。なくした方は、物品の詳細となくしてしまった経緯や足取りを説明する。警察官役は、質問をして詳細を相手から引き出す。終了後、警察官役の人が全体に報告する。

アクティビティ2 スポーツ

ペアになり好きなスポーツのルールを説明する。聞き役は質問を重ね、詳細を相手から引き出す。

両方の活動ともに、詳細描写と説明、そして全体から部分という話の構成に留意してもらった。日本語中級〜上級の生徒が多く、思った以上にクリエイティブで、「三田で電車を降りました」「2万7千円の時計です」「4人で映っている家族写真をなくしました」などと、自由設定の無茶振りなのにかなり詳細を作り込んで話していた。2つ目のアクティビティであるスポーツのルール説明はかなり難しかったようだ。スポーツのルールは誰に明確に教わったわけでもなく自然になんとなく理解しているものなので、言語化して説明するのが意外と大変だったとのこと。中には、スポーツではなく、韓国の飲み会ゲームのルールを説明してくれた生徒もいて、なるほど、皆が知っているスポーツでなくても、その国ならではのゲームを説明するのは楽しくて良いと思った。日本であれば、だるまさんがころんだを説明するとか…?いや、難しいわ。

生徒の一人は寿司を握れるとのこと。酢飯も作ったのか尋ねると、酢飯を理解してもらえない。「お酢をごはんに混ぜて」とくだいたところ、「お酢」を「押す」と勘違いされ、「ごはんを押すのですか?」と聞かれた。酢や醤油や砂糖や塩にも「お」を付けてしまう日本語。その根底に流れるものの美しさを語り、少し誇らしかった。しかし自分が学ぶ立場なら、「なぜなんでもかんでもおをつけるのだ!つけない物との差は何なのだ!」と思うだろう。