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TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

難民に英語を教える その1 オープンスペースで教える理由

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先日、フィラデルフィアで暮らす難民に英語を教える機会を得た。フィラデルフィアは以前からバイリンガル教育のパイオニアの役割を担ってきたことに加え、聖域都市(サンクチュアリシティ)でもある。市内には数多くのコミュニティーベースの英語教育機関があり、図書館でも無料の英語レッスンを開催している。移民や難民への大統領令のこともあり、とてもセンシティブな時期であるが、市内では毎日のように、難民支援のプログラムがそこかしこで行われている。

参考記事

移民教育タウンミーティングと、サンクチュアリーシティ(聖域都市)に対する大統領令について - TESOL@ペンシルベニア大学

 

訪問した機関の名称はここで紹介するのは控えるが、そこの方針はどちらかというとカジュアルである。教室ではなく広いオープンスペースに長机を置き、その日の参加者の数やアクティビティの内容に応じて机や椅子をセッティングし、初級クラスと中級クラスが同じオープンスペースの離れた場所でそれぞれの活動を行っていた。

オープンスペースなのには理由がある。子連れでこの英語レッスンに通う人も多いため、オープンスペースで遊ばせておけば目が届く。その日も7人ほど、3歳から7歳の子ども達が楽しそうな笑い声をあげながら遊び、走り回り、時にはレッスン中の親の元に駆け寄り、甘える。夫婦で参加し、クラスが別でも同じ空間にいることで子どもは両親どちらの顔も見ることができる。

さらに、難民の中には人身取引や虐待などの被害を受け心的トラウマを抱える人もいるため、狭く閉ざされた空間を避ける意図もある。

また、初級クラスでは初めて英語を学ぶ人が多いため、母語の使用が効果的だが、彼らの母語はフランス語、スペイン語、アラビア語とさまざまだ。インストラクター1人では対応できない。そこで、中級クラスのインストラクターや参加者を含め、このレッスンに参加しているすべての人を言語的リソースとし、時にクラスを行き来しながら英語を学ぶのだ。

オープンスペースでのレッスンはとても温かい雰囲気だ。次回、授業内容について書きたいと思う。

 

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