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TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

アメリカで英語を教える(個別指導第4回)Global Warming

アメリカで英語を教える

フィラデルフィアも寒くなり、おでんの恋しい季節になってきた。お出汁の染みた大根食べたいな…とスーパーで買い物をしていると、大根を発見した。

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大根はアメリカではDAIKONという。日本のスーパーに並ぶ大根とは異なり、DAIKONはウネウネ曲がり、細く、数本はなぜかポッキリ折れている。重さで価格が決まるので、少しだけ買いたい人が折ったのではないかと推測する。ちなみに枝豆はedamameといい、イィダマミィと読む。キヌアと一緒にサラダに入り、美意識高いヘルシー志向女子のオシャレ食材となっている。

 

授業で課されている個別指導の4回目を迎えた。私のtuteeである工学部の韓国人大学院生のリクエストで、今回はglobal warmingをテーマにディスカッションを行った。彼の目標は「もっと速く賢そうに話せるようになる」であるため、その目標達成のために、因果関係や論理構成、話の組み立て方に留意して話せるようにscaffoldした。70分の構成は以下の通り。

1. Warm-up

前回の個別指導で彼が希望したトピックだったため、なぜこのトピックを選んだのかを質問し、理由を話してもらう。自分個人としてと、自分の大学院の研究がどのようにこの問題に関わるかを説明してもらう。

2. Basic Facts of Global Warming

地球温暖化の韓国に与える影響と具体的な事象を質問し、説明してもらう。地球温暖化について知っていることを話してもらう。原因、自然界との相互関連、社会としての取り組み、今後の展望等。

3. Listening and Speaking 1

YouTubeでNational Geographicの提供する地球温暖化の映像を見せる。視聴後、映像の内容に基づき地球温暖化の定義と原因について口頭で要約してもらう。

4. Listening and Speaking 2

YouTubeでNASAの提供する地球温暖化の映像を見せる。視聴後、映像の内容に基づき地球温暖化の科学的証拠について口頭で要約してもらう。

5. Reading and Speaking

地球温暖化に関するPros & Consの記事を読んでもらう。その後、記事の内容に基づき地球温暖化は人間の活動によるものという考えと、地球温暖化は自然界の一過程に過ぎないという考えのそれぞれについて、大意とその証拠を口頭で要約してもらう。

6. Discussion

地球温暖化の利益と不利益、国際社会に与える影響、政治の役割、企業の役割等について質問を与える。これまでのListeningやReadingで得た情報と自分の考えとを統合し意見を述べてもらう。再生可能エネルギーの話題になったため、さらにソーラーパネル建設と環境破壊の関連や風力発電と健康被害の因果関係等についても質問を重ね、地球温暖化とエネルギー問題についての議論を深めた。

 

 

単なるフリーディスカッションにならないよう、インプットを大量に与えてその上でパラフレーズし、まとめるような授業構成にした。上級者の英語力をさらにステップアップさせるには、基本表現を別の表現に言い換えるトレーニングが必須である。語彙も同様に核となる表現から拡げていくのが効果的だ。

その原則に従い、リスニングとリーディングのインプット素材を選択するのが難しかった。目的にピッタリ合致する素材を見つけ出すのは不可能であるため、素材に合わせて質問や流れを融通させ、最終目的に近づくよう活動を組み立てた。生徒の力と状況と教材を判断しflexibleに対応できるのが個別指導の魅力だと感じた。

 

大根を買う際に欲しい分だけポキっと折って買うシステムはflexibleだと考えるべきかどうなのか。アメリカではバナナは好きな分だけ自由にポキポキ折って買うのが通常で、量り売りに適切だと思うが、個人的にはDAIKONは折りたくないと思う。

 

 

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