TESOL@ペンシルベニア大学

University of Pennsylvania 教育学大学院へのフルブライト奨学金留学

NYUインフォメーションツアー

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ニューヨーク大学のインフォメーションツアーに参加してきた。

 

http://www.nyu.edu/admissions/undergraduate-admissions/visit-nyu.html

 

NY滞在4日間、コロンビア大学に行ったり国連本部に行ったり、まるで出張かと思うような夏休みである。でも好きなのだから仕方ない。

ブロードウェイミュージカルも2回目の鑑賞。NYUやコロンビアの学生だと、こういったミュージカルや美術館等の割引チケットも手に入るらしい。NYで学生生活を送るのは刺激的だろうなあと思う。

フィラデルフィアも負けてはいない。フィラデルフィア管弦楽団の学生チケットは年間25ドルさえ払えば無料で通い放題だ。通常チケットの残りが充てられるので座席は選べないが、バルコニー席からオーケストラ席まで、当日のお楽しみだ。フィラデルフィア美術館も、学生チケットは年間20ドル。10数年ぶりの「学生証」を手に、芸術にふれる喜びを日々感じているが、若い頃は今ほど恩恵を受けようと思っていなかった。

 

さて、ニューヨーク大学の説明会だが、参加者は100名弱といったところ。今回はインフォメーションセッションと、学生によるキャンパスツアーのセットである。参加者は東海岸の高校生親子がほとんどだが、中にはカリフォルニアから来た高校生親子もいる。

 

以下にセッションの様子を書くが、あくまで私個人の感想である。正確な情報は公式サイトや直接NYUとコンタクトをとって確認していただければ幸いだ。

 

プリンストン、ペンシルベニア、コロンビア、と回って今回4度目のインフォメーションセッションであるが、初めての「大学紹介ビデオ」で開始した。学生の手によって制作されたビデオはとてもオシャレで刺激的。

ビデオからも、その後の大学説明からも、NYUは「学問とニューヨークシティでの経験」の2つの軸を融合させることを重視していることがわかる。

1831年の創立の意図は、人種やエスニシティや社会的バックグラウンド等に関わらずすべての人に門戸を開いた、revolutional(革命的な)urban educational institute(都市にある教育機関)を目指したとのことだ。

なるほどマンハッタンの良い場所にあり、230 以上の学問分野、スクールとカレッジの数も 10 で、世界各地にネットワークをもつ巨大研究機関である。教授対学生の比率は 1:10 だそうだが、63%の授業が20人以下の少人数制をとっている。ダブルメジャーの自由度も高い。

自分で設定した専攻の学問を続ける自由度も高い。例として、4年間漫画の研究をし続け、インターンシップも漫画関係でやり、結局その人のためにインターンシップ先が特別にポジションを作ってくれて就職した例や、evil(悪)の研究を4年間続け、映画や文学や物理学等、複数の分野に亘って悪に関することを学んだ結果、ロースクールに進学した例が挙げられた。

NYUの重視する点は、「学問と、さまざまなバックグラウンドをもつ人々とのインタラクションの融合」である。それを達成するために、インターンシップも盛んだ。大学の提供するインターンシップ先は22,000箇所。Newsweek, New York Times, Broadway, 国連本部やウォール街など、ニューヨークならではのインターンシップ先が挙がる。

インターンシップや学生同士やコミュニティとのインタラクションを通じ、自分の幅を広げることを重視する大学、といった様子である。

 

その他、学生寮や奨学金や出願プロセスについて説明があったが、公式サイトと重複するので省略する。

 

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その後、5グループに分かれ、student ambassador と呼ばれる学生に引率されキャンパスツアー。歩きながらさまざまな質問に答えてくれた。アメリカで最も高額な大学の一つと言われるNYUだが、やはり留学生向けの奨学金はほぼないらしい。インターンシップは、専攻によっては授業の一環であるため通常の学期期間中に行う人もいれば、夏休み中にやる人もいるとのことだ。その学生は、通常期間中に週2〜3日ほどインターンとして働いているそうだ。

 

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個人的な感想は、ニューヨークという土地を最大限活用すべき大学、という感じだ。インターンやボランティアで、学んだことをコミュニティで実践したり実験したりするのに最適だ。アメリカの大学によくある「キャンパス自体が大きな公園」という雰囲気ではなくNYCのビルからビルへ歩く感じなので、隣にあるワシントンスクェアパークが憩いの場所であろう。

 

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コロンビア大学インフォメーションツアー

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コロンビア大学のインフォメーションセッションに参加してきた。卒業式を控えているため、図書館前の階段は式場準備中。

Information Sessions | Columbia Undergraduate Admissions

 

先日プリンストン大学とペンシルベニア大学のインフォメーションセッションに参加した時、各大学によって方針や求める学生像が全く異なることを実感した。

 

upenntesolfulbright.hatenablog.com

今後日本の高校に復職する際、アメリカの大学への進学希望者に対し正確な情報を得ておきたいと考えたのと、2年前に3学年の担任だった時に実際にコモンアプリケーションを用い出願した生徒の guidance counselor として書類を整えた時に、欲しい情報が思うように得られず、自分で直接質問した方が早いと思ったからだ。

 

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この日の参加者は私も含め5組10名。夏休み期間のためか、キャンパスツアーが開催されないことが少人数参加の理由ではないかと推測する。小さな部屋に案内され、こぢんまりとした会のため、アドミッションディレクターが参加者全員に自己紹介を求めてからの開始となった。

3組はアメリカの高校生の親子、1組はインドの高校生の親子、そして私だ。フレンドリーな雰囲気の中、一つのテーマの話が終わる度に質問タイムが設けられ、矢継ぎ早に詳細な質疑応答がされた。

 

以下にこの日のインフォメーションセッションでされた内容の概要を書くが、大学に関する正確な情報は、必ず公式情報と、直接コンタクトをとって確認していただければ幸いだ。

 

コロンビア大学の成り立ちについて説明があり、 Columbia University ではなくColumbia University in the City of New York と所在地を明らかにしている理由と、NYにキャンパスを置く意義とそこから生まれるアイデンティティについて話がされた。

教授1人に対し学生4人の割合で徹底した少人数制の元、長年続くコア・カリキュラムを採択している。このコアで、自己及び他の学生や教授陣とのアカデミックで知的な対話を通じ、リベラルアーツにおけるクリティカルシンキング(批判的思考力)を育てる。人間とは何か?社会を形成するものは何か?等について、週に1冊読むペースで考える。

 

留学を推奨しており、36%の学生が留学する。夏休みも含めると43%が留学する。

 

キャンパス内には Columbia College と Columbia Engineering があり、アドミッションは別ではあるが、同一キャンパス内にあることで互いにコラボレーションが可能。Engineering Plus を重視している。例えば以前の卒業生には、学部で応用物理学を専攻し、マイナーで英文学を専攻し、その後英国の大学院で英文学を学んだ後、映像製作会社の Pixar で働き、応用物理学を映像に活用し、英文学をストーリー制作に活用している人がいるそうだ。

 

アドミッションや出願プロセスについても話があった。 GPA ではなく、自分の環境をどのように生かし、活用してきたのかを見たい。自分という人間は何者なのか、何をしてきたのか、できるだけ specific に書いてほしい。そのためにサプリメンタルエッセイを課している。

2つのよくある志望理由は「ニューヨークにあるから」「アイビーリーグだから」である。その理由では、なぜあなたがここに fit するのか説明できていない。あなたは誰なのか、なぜコロンビアなのかを書いてほしい。

プリメディカルプログラム志願者は、その適性を判断したいので関連する内容に言及すること。

 

その他、SAT やACT のスーパースコアの扱い、学部生の寮、奨学金等についても説明があったが、公式HPで明確に書かれていることなのでここでは詳細は省く。

 

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個人的な感想としては、ニューヨークで過ごす意義とアドバンテージ、そして知的な対話というのが印象的な素敵な大学であった。

 

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NYでハマチ丼を頼んだら

春学期が終わり、3泊4日でニューヨークに行った。ニューヨークの日本食は本当にレベルが高く、前回行った際に食べた蕎麦の香りが忘れられず、今回も日本食レストランばかり巡ってきた。

すき焼き丼で元気をもらい、日本と全く変わらぬ焼き鳥に感動し、炙り締め鯖で思わず旨いと声が出て、じゃこ高菜ご飯にホッとし、香り高い蕎麦とサクサクの天ぷらに驚き、めかぶ納豆でビールが進み、一風堂のラーメンに並んだ価値があったと納得し、明太子おにぎりに本気で泣いた。さすがNYである。駐在の日本人サラリーマンが大勢いるお店は間違いない。

 

ところが、あまりに疲れすぎて近場で適当に済ませようと思ったある日、怪しげな日本食レストランに飛び込んでしまった。

そもそもアメリカには、おかしな日本風の食べ物が多い。最近よく見かけるのはスシ・ブリトーである。ヒバチとかいう炒め物もなんだか流行っているし、bento box は色々少しずつ食べられるメニューの定番だし、テリヤキに至っては何でもかんでもテリヤキである。照っていなくても焼いていなくても、テリヤキソースをかければTERIYAKIである。 TERIYAKI everywhere である。

 

そして飛び込んだ日本食レストラン。メニューにハマチ丼を見つけ、迷わずオーダー。白のグラスワインも2種類選べ、期待も高まる。

そして出てきたものがこちら。

 

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ハマチ丼だそうだが、どう見てもハマチライスである。

しかもツマは大葉ではなくサニーレタスである。

 

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食後、ウェイトレスのお姉さんが感想を求めてきたので美味しかったと答えたついでに勇気を出し、どんぶりの意味を知っているか尋ねてみた。知らないと答えるので、どんぶりとは bowl のことだとお節介ながら言ってみた。

それは申し訳なかった、と奥に引っ込んだウェイトレスのお姉さん。板さんに伝えた、これはサービスだと言ってフルーツを出してくれた。なんだかこちらが申し訳なかった。

 

昔、学部時代にカナダの大学に留学した時、キャンパス内の日本食レストランに随分お世話になった。そこでのお気に入りメニューは Oyako Don だった。すき焼き風に煮た豆腐と野菜と春雨の大皿と、ライスのセットだった。親子でもなければ丼でもなく、言うなれば豆腐と野菜の煮込み定食なのだが、毎回 Can I have Oyako Don, please? と注文していたことを思い出した。

 

「丼」は、アメリカで定着する要素を複数持ち合わせていると思う。手軽、持ち運べる、スプーンで食べられる、バリエーションが豊富、などだ。アメリカ人がランチにサラダボウルを手に持って歩いているのと同じ感覚で、丼を持ち運ぶようになればいいのにな、と思う。

 

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